3×8=24 【くだらないことを真剣に考える】

くだらないことを真剣に考えて、どーでもいいエッセイを、意味も無く書き続ける。

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何年か前に『リビング』という本を買った。

リビング


なんでこの本にしようと思ったのかはわからない。
けど、なんとなく目に入って、なんとなく手にとって
たいした理由も無く、なんとなく買った。

パラパラとめくってみて、初めの数ページを読んでみて
特になんの感想も持たずに、自分の部屋の本棚にしまった。

その頃はよしもとばななの新刊とか、石田衣良の『4TEEN』とか
前から気になってた本をまとめ買いして読みまくってたから
なんとなく買った本は結局後回しになった。


そしてその本は、そのまま数年間本棚に放置されることになる。





先週末、それまでずっと読んでたシリーズ物を読み終えて
手持ち無沙汰な感じで部屋の本棚をあさっていたら
『リビング』をまだ読んでいないことを思い出した。

「これ、買ったはいいけど面白いのかなぁ」
そんな感じで、それほど期待せずに読み始めたら
まんまとハマって止まらなくなった。

たいした理由も無く、なんとなく「この本、好きだ」と思った。
そういう好き嫌いって、理屈を一切ぬきにして
どこか五感で感じるものなんだと思う。
心の底から好きだーって思えた。


そういえばここんとこ、あんまり泣いてなかった。
テレビや映画を観て感動することはあっても
なかなか涙を流すまでには至ってなかった。

でもこの本は、涙無しには読めなかった。
わたしは読みながら何度も何度も涙を流した。
家族とかふるさととかそういう話が、
わたしのツボだったんだと思う。


もしかしたら岡山のせいなのかもしれない。
12本ある短編のほとんどに、何らかの形で岡山が出てきて
「ふるさと」とか「この町」とか
「岡山」と作品中で明記されることは一度も無かったけど
わたしにはそれが岡山だってわかった。

「ふるさとの言葉」を聞いてそうだよなーと思い
「マスカット風味のポッキー」を見て確信した。
あ、やっぱり岡山だ。


わたしは岡山の言葉が好きだ。
こういうのも理屈じゃなくて五感で感じるもののはず。
たぶん、言葉だけじゃなくて
岡山そのものがわたしにとって何か特別なものなんだと思う。
父のふるさとだからかな。
父のふるさとは、すなわちわたしの始まった場所。
とっても特別な場所。


見る人が見ればわかる。
わたしの半分は岡山で出来ている。


そういえば昔、栃木の片田舎でバイトしていたとき
突然見知らぬお客さんに声をかけられたことがある。
「あんた、岡山の人でしょう」
「どうしてわかるんですか?」
「だって、オレも岡山の人だもん」
わかる人にはやっぱりわかるらしい。



岡山生まれの重松さんがふるさとである岡山を特別に思うように
わたしにもわたしの特別なふるさとがある。

わたしが生まれ育った街は、わたしにとっては世界一の街で
改めてそう思ったらなんだか街の風景も違って見えた。
いつもお決まりのドライブコースを走っていただけなのに
なんだか涙が出てきた。


故郷を離れたくない。


そう強く思った。

ただそれだけ。
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